2018年1月19日に、ゴシップ週刊誌に不倫疑惑と報じられる被害で、ミュージシャンでありプロデューサーである小室哲哉さんが、「騒動を招いた責任として、引退」すると記者会見されました。
「不倫(疑惑)」って、配偶者に対する不道徳だと今の世間では厳しくあたられることは理解できます。それはそうだと私も思います。しかし当事者以外が特にマスコミが、潰しにかかるのはどうかというのが今回の騒動のポイントです。一昔前の昭和以前なら、言葉は悪いですが、「女囲えるのは男の甲斐性」とまで言われていたり、「英雄色を好む」なんて当たり前だったじゃないですか。それを羨むこともモチベーションだったりしました。
(そもそも日本は妾制があった文化だったことを現代人は忘れているようです。※この話題の議論は今回しないでください。)
時間が経つと予想していた通り、同情的な論調が増えてきて、少し炎上が得意な最近のネット社会中心の世の中でも、ただ有名人を叩いて喜ぶと言った一部のあり方をどうかという雰囲気が出てきたような気もします。
30数年小室さんを筆頭とするTM NETWORKを支持してきた自分としても、彼の業績や嗜好なども一般人よりは理解していますし、ここ数年の介護疲れを伴う生活も伝え聞いています。
コムロバブル期の終焉時に、海外進出するも詐欺にあわれ、100億を超える負債を自身の起こしたレーベルに落とされたため、経営者でなかった彼はずぶずぶと落ちていったことは意外に知られてはないことかもしれません。個人資産で100億が消えるって普通ないですよ。そもそもその現金持ってたって、通帳をおみせになったこともあるんですから。
そんな彼もハワイの別荘をはじめ多くの資産を始末して、(その中に世界で数台のMind controlというオリジナルリモートキーボードも含まれています)それでも返済できなくて、のちに実刑判決の伴う著作権詐欺の片棒を担いでしまい、また落ちてしまったわけです。
やっとこ、エイベックス社長などの古くからの盟友の助けを得て、普通の人の暮らしレベルまで引き上げてもらえたのですが、(一時給料制だったことはあまり知られていない)多くの版権利権を失っていた彼には以前ほどの収入はないことは、世間の人は知らないと思います。(負債も消えきっていない)
詐欺事件の裁判と実刑判決(執行猶予つき)で多くのものが失われ、KEICOさんの発症などで家族まで軋み、そこで世間から消えることもできずそれでも働かなければいけなかった状況を一体どのぐらいの人が知っていたのでしょう。
介護って家族だけで解決できないから疲弊するんですよ。お金でプロに助けてもらえると家族が壊れる可能性がぐんと下がります。当たり前です。だからお金がない世帯が疲れるんです。そうしたことから逆読しても、小室さんの家庭でも費用に関しては相当重かったのではないかと推測できます。(まだこれからご両親の介護も待っているわけですから)
西原理恵子先生の体験談なども参考になります。
仕事の上では振る舞いは(必要だったのか)芸能人らしくハデっぽくしていたので以前の彼のままだと誤解を生んでいたとも思うのですが、全盛期ほどの収益力は到底なかったのです。
それでも「なにか」に背を押され、頑張ってこられたプロフェッショナルの小室さんであり、ぼくらに「金色の夢」を見せ続けてくれたのです。(舞台裏は大変だったのに、それを表に出さず徹するわけです。)
昨日早々に「引退」を切り出した上で、それでもご自分の気持ちを「できるだけ誤解なくわかってほしい」という姿勢で挑まれたことは、我々小室信者としては言われなくても伝わってきましたし、ご自分をギリギリプロデュースしている最後の意地もわかりました。
一夜明け、予想していた通り、同情的な論調が多いと思います。ご本人も「今後はみなさんの数字が」と言われています。
まずは、心身疲れきっておられるのは間違いないので、引退されたつもりでお休みください。でもまだまだご隠居には早いと思いますし、みんな諦めが悪いと思います。多分ご本人も元気になればじっとしてられないはずなので、かつてTMが復活したようにTKも復活でいいと多くの人々が思っていますから、まずはしっかり充電なさってくださいませ。
どういう状況であれ、日本の稀有な才能がマスゴミに消されるなど、誰も望んでいないし、今まで頑張ってこられた小室さんへの敬意が我々の中から消えることはないので、応援する数のひとつとして、ブログに書いておこうと思いました。
2018年1月20日
追伸:文中の『なにか』をみんなで考えてみませんか?