Microsoft HPC Pack で Head Node リストが煩雑になってきた場合の対処法について(ゾンビHead Nodeが消えない):更新あり

Microsoft HPC Pack を利用して、High Performance Computing 環境をActive Directory環境下で使用している場合、意図せずしてHead Nodeが乱立し、接続したいHead Nodeがわかりにくいことがあります。特に検証用という名目のクラスタがゾンビのごとく残るケースがよくあります。

今回のTipsは、このようなゾンビHead Nodeを削除する方法です。

<要点>
・HPC Pack はActive Directory 必須の仕組みであるため、「Active Directory ユーザーとコンピューター」に情報が登録される。

<対処法>
・コンピューターオブジェクトの拡張属性である『MicrosoftComputerCluster』属性を削除する。(あるいは、コンピューターオブジェクト自体を削除する。)

<注意点>
・ゾンビHead Nodeが実在する場合(当然HPCpack除去済み)は、拡張属性のみを削除する。
・既にドメインから除去されている場合は、コンピューターオブジェクト自体を削除する。
・DNSレコードにはゴミが残っていますが、影響はありません。(ここだけ掃除してもゾンビHead Nodeは消えません。)

<手順>
1.HPC Pack コンソールで、「ヘッドノードの選択」を選び、ゾンビHead Node を確認します。

HPC201605-0

「別のコンピューター」を選ぶと

HPC201605-2

3台のHead Node が見えますが、SV-CCCC が今回のゾンビとします。

2.(ドメイン管理者が行う作業!)ドメインコントローラーで「Active Directory ユーザーとコンピューター」を開きます。

HPC201605-3

「表示(V)」メニューを展開し、『拡張機能(V)』を有効にします。

HPC201605-4

ゾンビHead Node(この場合は SV-CCCCCC)を探し、展開します。

HPC201605-6

コンピューターオブジェクトに 『MicrosoftComputeCluster』属性が紐付いていることを確認します。(これが、ゾンビ表示の根拠となります。)

<対処1>『MicrosoftComputeCluster』属性を削除
→拡張オブジェクトの上で、右クリック-「削除」を実施する。

<対処2> コンピューターオブジェクトごと削除
→コンピューターオブジェクトの上で、右クリック-「削除」を実施する。

3.状態の確認-HPC Pack コンソールを再起動し、「ヘッドノードの選択」を選び、ゾンビHead Nodeが無くなったことを を確認します。

HPC201605-1

これにて作業終了ですが、面倒な点はドメイン管理者の手を借りる必要があることです。

2016/05/19 初版

以 上

 

【2016/7/13 追記】

何かのアップデートにより、現在では最新のWindowsUpdateを適用した後のWindows OS(2012R2 ServerおよびWindows7)では、リストが出なくなっているようです。(誰か中の人がこのブログ見たのかなwww)

 

 

 

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いまさらですが、@ITで執筆のお手伝いをしたことを残しておきたいと思います。

さる2013年12月暮れに、@ITで活動されているスーパーライター阿部さんから、「Azure概要について書いてみませんか」とお誘いを頂き、恥ずかしながら記事の一部をお手伝いさせていただきました。

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/10/news010.html

今回のお手伝いで、「記事の正確性」という「裏をとれ」といったお言葉がずっしりと響き、あわててテキトー描いた部分がたちまちご指摘の嵐にさらされるという『よい経験』をさせていただきました。
阿部さんには、懇切丁寧に粘り強くご指導を賜り、感謝感謝です。

今年2014年は、いままでこつこつつぶやいてきたHPCが、『HPC Azure』で大きく注目を浴びそうです。また機会があれば頑張ってみたいなぁと記録代わりにここに書いておくことにいたします。

Microsoft版Hadoop「HDinsight」がプレビューされました。

【告知】
世の中では、「ビッグデータ」とよばれるワードが厳かに広がりつつあります。
とにもかくにも、データはためておいて、後から考えたらなんか使えるでしょう、なんてノリな面もありますが、
大規模な記憶領域が実現している現代では、いくらでもデータをためることができるようになってきました。

しかしながら、これらを後から解析する時には、ものすごい性能のコンピューティングが必要となるのは間違いありません。
でも、ご心配なく。
こういったものすごいデータを扱うためのプラットフォームとして、『Hadoop(ハドゥープ)』と呼ばれる技術があります。

詳しくは、別のブログに書きたいと思いますが、この技術の『マイクロソフト版』がプリビュー公開されました。

その名も、「Azure HDinsight」といいます。

Windows Azure HDInsight (Hadoop on Azure)のパブリックプレビュー。
http://blogs.msdn.com/b/windowsazure/archive/2013/03/18/announcing-the-public-preview-of-azure-hdinsight.aspx

まずは、申し込みが必要です。
あと、Windows Azure のユーザーであることも必要ですね♪

これは、これからのHPCに必要な技術であると同時に、クラウドでデータをうまく扱うためにの基本技術になっています。
これからの開発者の方は、Windows Azure上で、高速な解析を行うために、自然とHDinsightに接して、

HPC on Azure で計算をするのが自然になるのですね。

うん、楽しみです。

Microsoft HPC Server 2012 が公開されました。それも 『無料で!』

2006年よりMicrosoftから提供され、並列計算クラスター機能を実現するHigh Performance Computing である、
「Microsoft HPC Server」シリーズの最新版がいよいよ公開されました。

それもなんと『無料で!』

厳密には、無料にはならないのですが、2008版のころからユーザーCalが無料になったりして、研究開発にやさしい製品であったこのシステムが、なんと2012版からは、「システム自体は無料」という大盤振る舞いとなりました。

↓以下がダウンロードのリンクです。
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=36054

「厳密には無料でない」というのは、「システム要件」が以下のように記されており、

サポートされているオペレーティング システム: Windows 7, Windows 8, Windows Server 2008 R2, Windows Server 2012

HPC Pack 2012 supported Operating Systems

•Head nodes: Windows Server 2012 Standard or Datacenter

•Compute nodes: Windows Server 2012 Standard, Datacenter, or x64-based versions of Windows Server 2008 R2 Standard, Enterprise, Datacenter, or HPC Edition

•Broker nodes: Windows Server 2012 Standard or Datacenter

•Workstation nodes: x86 or x64 versions of Windows 7 Professional or Enterprise, Windows 8 Pro or Enterprise

•Unmanaged server nodes: Windows Server 2012 Standard, Datacenter, or Windows Server 2008 R2 Standard, Enterprise, Datacenter, or HPC Edition

HPCシステムを統括管理する『ヘッドノードHead node』の必要要件が「Windows Server 2012 Standard」以上を必要としているため、今までの保有者でも2012Server へのupdateが必要であり、新規で導入しようとしても2012Server OSが別途必要となるためです。ご注意くださいね。

しかし、計算のための『計算ノードCompute node』は2008R2系のServer OSがサポートされているためとりあえずの利用は最小コストで行えそうです。でも、ファイル転送SMB3.0の恩恵を受けるよう、パフォーマンスアップを行いたいなら費用の準備ができ次第、Windows Server 2012 にアップグレードしたほうが賢明でしょう。
あ、そうそう。2008R2系までは安価な専用OS(HPC edition)が用意されていましたが、今回の2012では廃止されました。(もっともHPC editionといっても、まんま普通のWindows Server Standardだったんですけどね。)

さて、みなさんも、HPCやってみましょう!